安心・安全な場所作り。すぎせくのLGBTsワークショップへの思い。

竹内清文

2016年01月09日 18:44



僕が共同代表として参加している、「すぎせく 杉並・性的マイノリティ共生の会」。
こちらで今、LGBTsワークショップというのを行っているのですが、
とても大切なイベントになってきました。

コンセプトは、
正解を探すのではなくて、お互いの思いや考えをシェアし合おう。
自分を知ろう、自分をより肯定できるように。

安心安全な場で思いをシェア出来ることで、
人との繋がりができたり、
新しい発見があったり。

シェアって本当に力を持っていると思います。


LGBTs(性的マイノリティ)は人口の7.6%存在していると言われています。電通ダイバーシティラボさんが2015年に調査報告をされました。
ということは、13人に1人、クラスには2人くらいいてもおかしくありません。
それでも見えてこないLGBTsの存在。

どうしても孤立しがちな存在です。


ワークショップでは参加者のみなさんと、「とにかく聞こう!」
と参加者同士の意見を聞くことを大切にしています。

1人で考え込むのではなくて、言葉にして説明してみる、
人の意見を聞いてみる。

そうやって「テーブルの上」に出すことでわかること、きづくことってたくさんあります。
逆に、テーブルに上げないから、いつまでも自分ひとりで悩んじゃう、ということもあると思うのです。


毎回いろんな方が参加くださっていて、
冒頭の写真のように、みなさんたくさん感想をくださいます。

前回12月23日に開催した時は「あっていいちがい、あってはいけないちがい」というテーマでしたが、
みなさんが本当にちがいについて真剣に考え、語り合う時間。
そして楽しい時間でした。


ファシリテーターをしている僕としても、いろいろ考えさせられるいい時間。

何か多様性について答えをだすとかじゃなく、
こうしてたくさん話し合ってみることってとても大切だし、なかなか普段出来ていないんじゃないかな、
って思いました。

こんな風に話し合うことで、もっと違いについて体感できるというか、慣れてくるんじゃないかなとも思いました。
逆に話さないと、ちがうことについて、かたくなな思いが出てきてしまったり、お互いなかなか理解し合えなかったり。


あるレズビアンの参加者の人は、
終わった後、ツイッターで、
このワークショップが自分の居場所になってきた、
と言って下さったのですが、

それは本当に最高の褒め言葉というか、うれしいことでした。


考えて、シェアして、聞いて。
楽しく、でもじっくり深く語り合う。

そんな場や時間は大切な宝物になると思っています。

このワークショップが一人ひとりの居場所になればいいなって思っています。
すぎせくのLGBTsワークショップ、これからも大切にしたいです。



※すぎせくイベントお知らせ※
【ママ対象】「LGBTsとママがお話する会」 
1月12日(火)11時~12時30分 @高円寺フリースペース ヒトツナ、参加費1000円(飲み物・スイーツ付) 詳細はこちら

【どなたでも】「なぜ今LGBTsか?~性的マイノリティも暮らしやすい社会へ~」 
1月24日(日)14時~16時 @タウンセブン(荻窪駅北口すぐ)、参加費1000円、詳細はこちら
ゲスト講師:文京区男女協働子育て支援部 男女協働・子ども家庭支援センター担当課長 鈴木秀洋氏
内容:
① LGBTs基礎知識 (すぎせくのスタッフがお話します)
② 鈴木課長によるプレゼンテーション
③ 質疑応答

【LGBTs対象】第3回LGBTsワークショップ「みんなでおはなししましょう」 テーマ:あなたの居場所はどこ?
2月24日(水)19時~21時 @cafe garage Dogberry (高円寺駅北口5分)、参加費500円+ワンドリンク注文、詳細はこちら

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