浦添市役所にレインボーフラッグ

竹内清文

2017年03月04日 19:03



昨日友達たちとドライブをしていた時に立ち寄った浦添市役所です。
市庁舎にはレインボーフラッグが掲げられていました。

浦添市は今年1月初めに「レインボー都市うらそえ宣言」をされ、
その日からずっとレインボーフラッグが掲げられています。

見ていてとってもうれしくなりました。

レインボーフラッグはアメリカ発祥のLGBT・性的マイノリティの象徴の旗です。
虹にいろいろな色があるように、セクシャリティ・性にもいろんなあり方があり、またそれぞれは明確に分かれるわけではなくグラデーションのようにその境界線ははっきりしなくて続いている、そんな意味が込められています。
また、セクシャリティ・性にかぎらず、社会にはいろいろな多様性があって、その多様性を大切にしていこうというメッセージも込められています。

以前住んだことのあるアメリカのサンフランシスコは人口の4分の1がLGBTと言われているくらい、LGBTの人が多い街。サンフランシスコには至るところにこの旗が掲げられていました。
ちょうど今夜開催されているオーストラリアのマルディグラというLGBTのパレード。以前僕が行った時には、その開催に合わせシドニー国際空港の中にこの旗がたくさん掲げられていて、国としてこのパレードを盛り上げていました。

東京に住んでいた時には、カフェでレインボーフラッグを掲げているところや、歯医者さん、タイ料理屋さんの入り口にも見かけました。

僕は本当にこの旗が大好きで、実は大学院の卒業式にはこの旗を持って出席したほど。笑。

そんなレインボーフラッグが、今浦添市に掲げられています。
那覇市も同じく掲げられていて、今沖縄県で2箇所もこの旗が掲げられているということがとてもうれしく思っています。

わざわざ掲げる必要なんてあるの?
と思う方もいらっしゃるかもしれないのですが、
僕はとても大切なものだと思っています。

市役所といった公的な機関がLGBTを支援する、いろんなセクシャリティの人を大切にする、と宣言することは、当事者の人にとってうれしい励ましになると思います。
LGBTの人は性のあり方が他の多数派の人と異なるため、異常だと言われたり、直そうとされたり、仲間はずれにされたり、笑われたり、とネガティブな意見や評価にさらされていて、肯定的なメッセージが本当に少ないと感じます。

だから周りに合わせて、「普通」のふりをして生きる、
そんな人がいまだに多いと感じます。

そうした現状で、レインボーフラッグが市役所のような公的機関で掲げられることで、当事者にとってなにか肯定的なメッセージになると思っています。

あ、応援してくれているんだ、
社会がだんだん受け入れてくれるようになっているんだ、
オッケーなんだ、自分、
そんな風に思えることで救われる人は本当に多いはず。

繰り返しになりますが、とにかく肯定的なメッセージが少ないのがLGBT。
常に異常、おかしい、変わりもの、そんな目を間接的にせよ、直接的にせよ、社会、家族、学校、職場、病院、いろんなところで感じて、自分が自分らしくいることが難しい現状です。

レインボーフラッグを掲げるというのは本当にちょっとしたことかもしれないのですが、
こうした日本の現状で、僕は大きな大きな意味を持つと感じています。
大切な肯定的なメッセージの一つです。


人はもともと多様で、
性ももともと多様で。

人と同じでなくても全然大丈夫だし、違って当たり前だし、
それぞれの多様性をまず自分が大切にできて、そしてお互いに尊重しあって、
そんな世の中になっていけばいいなって思います。

そうなると、もっとしんどくない社会のように思います。

浦添市さんのレインボーフラッグ、短い期間だけ掲げられているのかなと思っていたら、
今もまだ掲げられていて、本当にうれしくなりました。
思わず、市役所にありがとうございます!のメッセージを送りました。

本当にうれしいですし、
これからも一人でも多くの人が自分らしさを見つけて、自分らしく生きられる、
そんな世の中を願っていますし、
まずは僕が、自分らしく、生きていきたいなって思います。

レインボーフラッグ、
ぜひ街中で見つけてみてくださいね~


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