キヨのクリアリング日記

写真が出てきたとき、Kさんは、後回しにします、っておっしゃっていました。

でも僕は、

その写真を先にやりましょう。

とアドバイスしました。

これまで800個以上の整理をしてきていたKさんなので、難しいと感じる写真も今なら手をつけられると思ったのでそうアドバイスしましたが、
やはりこれまでやってきてガラクタ整理になれているKさん、ちゃんと手をつけられています。

ガラクタ整理は簡単なものからやっていく、というのが原則ですが、
それはあなたのガラクタ整理の筋力を鍛えることでもあります。

最初は簡単なものから始めて、ゆっくり筋力をつけ、
だんだん難しいものに手をつけていくのです。
最初に手をつけていたら挫折するであろう難しいものも、筋力がついてからは手がつけられるようになります。

これが成功する秘訣。
ガラクタ整理は筋力トレーニングと全く同じです。

Kさんも最初はとにかく簡単なガラクタから初め、今難易度の高いものに手をつけています。
4箱のクリアボックスには1000枚を越える写真が放置されていたそう。
その整理をKさんがんばっていらっしゃいます。

10年間放置していたガラクタを整理しているKさん。
最初は嫌で嫌で、手がつかなかったKさん。

でも1ヶ月以上続けてきて、こんなにたくさんのガラクタを整理できているというのは、
近くでその実践を見させていただく僕としてもとてもうれしいものです。


また、昨日ご紹介したブックオフに本を出したYさんから、とても面白いコメントをいただきました。

「キヨさんはずっと最初から「Eat that Frog(カエルを食べてしまえ！）」とおっしゃってました。

でも、マジでカエルが嫌いというのもあってか（汗）、例えとわかっていながら「なんでカエルのような気持ち悪いものを食べないといけないんだろう？！」とか「巷では、ワクワクすることをしたほうがいいというのが流行りなのに、なぜ嫌なことを先にしないといけないの？！」と、理屈では「嫌なことを片付けてしまえば気持ちいいだろうなあ」と思いながら、感情は納得していませんでした。

でも、今回、キヨさんに優しい口調ながら（決して姑口調ではないですよ！！）何度もブックオフを先にするように言われ「これこそきっと今まで私が避けてきた大事なことなんだな～」とようやく気が付き、引き取りの予約を先に入れ、強制的に重い腰を上げた次第です。

嫌なこと（本当に嫌なことではなくて、どこかでやらなくちゃとわかっていること）を実際に行ってみて、心の重しがとれた感じがしました。
こういうことだったのか、と。

やってみないとわからないですね。
やらないと永遠に「嫌なこと」だったのでしょうが、やってしまうと「いいこと」に変わりました。

キヨさんも「やる前が一番嫌」と聞いて安心しました。」

確かに、Yさんのおっしゃるとおり、巷ではワクワクすることをやりましょう、というのが流行です。
いろんな本を見ても、それがあなたの成功につながりますとか、人生を幸せにする秘訣、として紹介されています。

これは間違いではないと思います。

「～すべきだ」
「大人なんだから～しなくちゃ」
「社会が～しているんだから、自分も～しなくちゃ」

と思って、本当ややりたくないことをやるのはストレスですし、身体を壊すことにすらなります。
僕自身もこのことが原因で、30歳を過ぎた時に体調を崩し、2週間仕事ができなくなりました。

それがきっかけで気付けたことが「自分を大切にすること」。
自分の気持ちを押し殺すのではなく、
自分の本音を大切にして生きることでした。

「べき」という気持ちで働いて、自分を大切にできなかったJICAをやめると決断し、
JICAを退職、ガラクタ整理に出合い、これだ！と思って進み始めたところ、ガラクタ整理師になれ、本も出版と、人生が大きく変わりました。

その元にあるのは「自分を大切にする」。
自分がやりたいことをやる。


それと、今僕が伝えている先延ばし克服は矛盾するのではないかと思う人もいるかもしれません。

もっとワクワクすることをすればいいのに、何で我慢して不快なものから手をつけるの？
やりたいくないことを無理にやらなくてもいいじゃない？

と。

僕も以前はそう思っていました。
とにかく心がワクワクすることだけやっていればいいんじゃないと。

でも、その考えは間違いであることに気づきました。
一番は、借金の返済を先延ばししていたことに気付けたときでした。

僕にとって借金は不快なものです。
ですから考えないようにし、心がワクワクすることだけやっていれば、いつかお金が増えて、借金が返せれる、そう信じていました。

しかし、借金は一向に減りませんでした。
収入が増えることもありませんでした。

その不快なことを先延ばしした結果、400万円にも膨らんだ借金の全体額も把握せず、
ワクワクでやればいい、なんて、現実離れしたことを思ってしまっていたわけです。

でも、それが先延ばしだと気付き、
先延ばしをやめて、返済しようと思い、
3月から必死に努力しはじめました。

とにかく、「かえる」を食べることに徹しました。
つまり、不快なことをやることに徹しました。

朝起きるのが以前は不快で、たまに11時とか12時くらいまで寝ていることがありました。
グダグダと布団の中で過ごして。
9時5時で縛られる仕事ではないので、自分で予定が決められます。

「今日は気分が乗らないから、まあ寝ていよう」

と思えば、本当に寝ていられる。


でも、先延ばしをやめようと決意してからはそれがゼロになりました。
朝起きるのが不快でも、

よし、不快なことからやろう。借金を返すために努力しよう。
と、朝早く起きて仕事を始めています。


ブログを書くのが不快だな、と思ったとき、
以前はずっと先延ばしして、夕方くらいに気分が乗ったら書く、ということもよくありました。

でもそれも今はなくて、1日のやることの最初か、始まりのころにブログを書いています。
大切なことだから。


このように、不快だから、と先延ばしにしていた借金に向き合い、
朝早く起きるようになり、大切なことをあさイチや最初にやる、ということを続けてきた結果、
たった3ヶ月ですが、収入が一気に伸び、返済も順調に進み、
最近ではラッキーなことが本当に続いています。

幸運体質とはこういうことなのかもしれない、
と自分でも思うくらい。

40分で15万円いただくセッションをしたり、
会いたかった有名アーティストに街でばったり会って写真を撮ってもらったり、
storys.jp　というサイトをあるブログの読者の方が教えてくださり、そこに「自分らしくを大切にする人生」というテーマで僕の体験を書いたところ、大好評で、そのサイトのトップに「編集部おすすめのstory」として掲載くださって、これまで僕のことを知らなかった人に僕のことを知ってもらえたり、自分らしくを伝えられたり、
昨日は、8月11日に故郷津山市で開催する「LGBTs入門講座」への津山市と津山市教育委員会から後援をいただけて、今日は津山市社会福祉協議会さんからも後援をいただけて、行政のバックアップもいただけたり、
なんと、日曜日にはあるラジオに出演させて頂くこと（後日詳細お知らせします）も決まったり、

と、本当に、毎日のようにいいことが続いています。
こんなにいい流れになったのは、先延ばしの克服がスタートでした。

あんなに不快で、考えたくもなくて、やりたくなかった借金返済。
心はワクワクしないし、ただ嫌なだけでした。

でも実際に向き合ってやってみると、それほど嫌ではなく、
むしろ収入が増えたり、返済ができるようになるとうれしくて、
「自分にもできるじゃん！」「やればできるじゃない！」
っていう気持ちでどんどん波に乗れています。

やる前が一番嫌、

というのは本当なんです。
Yさんも言っているとおりです。

Yさんもブックオフに売る手続きをするのが嫌でした。
何でやらなくちゃいけないのよ、って思うくらい。
でも実際にやってみると、すごく爽快。気持ちいい。

やってよかった！

って思っています。


人は基本、やりたいことをやればいいと思います。
好きなことを見つけて、それに集中するのがいいです。

でもたとえやりたいことをやっていても、好きなことをやっていても、
不快なことはやってきます。

日々の努力であったり、
向き合いたくないものと向き合わなくちゃいけなくなったり。

そんな時に、ただ「ワクワクすることだけやっています」
としていたら、あなたが本当に向き合わなくてはいけない大切なことから逃げるだけになります。

無理して、「べき」でやる必要はありません。
でも自分にとって大切なことは何よりもまず最初にやったほうがいいです。

というか、それはやらない限り、あなたの目の前からは消えてくれません。
大切でなければとっくに消えてくれていると思います。
大切だから消えずにあなたの目の前にずっと残っています。


僕の借金もそう。大切だから絶対消えませんでいた。
Yさんのガラクタ整理もそう。ブックオフに出すのもそう。大切だから消えてくれない。
Kさんのガラクタ整理も。10年間放置して、全く消えてくれることはなく、ずっと気になり続けるだけだった。

それは全て大切だという証拠。
何度も言いますが、大切でなければ消えてくれますから。

そんな時に、「ワクワクすることだけやる」は逃げです。
現実逃避。

そうではなく、向き合ってやる。
やる前は本当に嫌ですよ。

やる前が一番嫌。

でもそういったものって、絶対にやってみると嫌じゃないんです。
KさんもYさんも、今は嫌って言いません。
やってよかった！
人生ではじめてこんなことができた！

と喜んでいらっしゃいます。


以前観たyoutubeで、仲宗根梨乃さんがとてもいいことをおっしゃっていました。

「好きなことをやりましょう。でも努力は必要。」

仲宗根梨乃さんは1人ロサンジェルスに渡り、アメリカでダンサーとして活躍され、ジャネットジャクソンとかブリトニースピアーズといった有名アーティストのダンサーや振り付けをされて、
僕の大好きな少女時代のgenieという曲や他にもたくさんの少女時代の曲を振り付けされています。

実力だけでアメリカで成功した数少ない日本人の1人。

その彼女がはっきりと言っていたのが、

好きなことを見つけて、それをやったほうがいいということ。

そして、

でも努力はしなくちゃだめよ。

と。

好きなことをやればいい、と言われると、ただ気分が乗った時にだけやればいいと思う人もいるかもしれませんが、そんなことはないのです。
気分が乗らないときも、難しくて嫌だなって思うときも、
チャレンジしてみる、努力してみる。

自分が好きなことを見極めて、それに突き進んでいる時にでも努力は絶対に必要なんです。

彼女はその経験をしたのだと思います。
本当に努力を重ねた結果、今の成功があるのでしょう。


不快なものからやりましょう、
というのは、変にやりたくないことを「べき」でやりましょう、ということではないです。

やりたいことを見つけ、それにまい進すればいいです。

でもそれをやっている中でも必ず不快なことが出てきます。
大切なことほどやるのが不快になります。

そしてやる前が一番不快です。

ですから、そういった不快なものから先に手をつける。
それをやる。

そうするとものすごい大きな成果がやってきます。
幸運体質にもなります。


12月にざっしーちゃん（座敷童子）の宿に泊まり、それから3月まではほとんど収入は伸びませんでした。
でも3月に気付いて先延ばし克服をして、努力を続けた結果、3月以降一気に仕事の流れが変わり、収入も増えました。

ざっしーちゃんの助けを本当に感じます。

でもこれが出来ているのは、不快なことから手をつけているから。


「天は自ら助くるものを助く」

です。


ざっしーちゃん助けて、
神様助けて、
いつかお金が増えるといいな、

って思っていた時には絶対に収入は増えませんでした。

でも、自分で努力を始めて、不快なことをやり始めてから、収入は増えました。
ラッキーなことがどんどん増えるようになりました。

幸運体質は先延ばし克服からやって来る。

実体験から、僕はそう思っています。