2017年02月07日
今日は待ちに待った豊見城南高校でのLGBT講演会でした。
昨日のうちから話す内容や、かばんの中身も準備して、朝瞑想もして、準備万端
担当の先生が授業2時間分の時間を取ってくださって、
そのおかげもあってゆったりお話ができましたし、生徒のみんなにもいろいろ考えてもらったり、質問をしてもらったりできました。
担当の齋藤先生と昇高(しょうたか)先生が、
「もうすぐ卒業する3年生にぜひ応援になるような講演会にしたい」
と依頼してくださって、
僕もこれから社会に出る若い彼らに何が残せるか、一生懸命伝えた2時間でした。
性は本当に多様で、
一人ひとりそのあり方は違ったり、
LGBTの象徴の虹のように、いろんな色があるようにいろんなあり方があります。
しかもその色と色とは明確に分かれているわけではなくて、グラデーション。
ゼロか100かといったものでもなく、白か黒かみたいなわかりやすいものでなく、
本当に多様。
そして性がそのように多様なように、
人のあり方も本当に多様で、
好きなことも、得意なことも、苦手なことも、
見た目も、さらにはDNAだって、みーんな違います。
そんな風に違う自分のあり方を大切に出来て、
そして自分と違う周りの人も大切に出来る。
そんな人になってもらいたくて、一生懸命お話をしました。
長い時間で、
僕はタンクトップで汗ばむくらいでしたが、聞いている人にとってはたぶん寒いくらいで、床の上にずっと座って聞くのだから、生徒達も大変だったとは思うのですが、でも一生懸命聞いてくれて本当にうれしかったです。
質問もいろいろしてくれて、
筋トレしてるんですか?
タイプの人は?
彼氏は今いるんですか?
子どもほしいと思いますか?とかいった質問から、
どうしてカミングアウトしようと思ったんですか?
悩んだことはありますか?
性のあり方って成長するにつれて変わったり、途中で気づいたりすることもあるんですか?
と、
本当に多種多様な質問をくれました。
質問をしてくれるのって本当にうれしいし、僕も助かります。
その質問をもらって、あ、この話もできる、あの話もできると、話が広がっていくこともあったり、大切なことを説明できたりするので、質問はありがたいのです。
みんなたくさん質問してくれてありがとうねー。
そして最後は、今LGBTの人がおかれている状況を説明しながら、
どうやったらLGBTの生徒が学校に自分らしく通えるようになるか、
ということをみんなに考えてもらいました。
それに対してもいろんな意見を出してくれて、
中には本人がトランスジェンダーだとカミングアウトもして、親も知っているという生徒が意見を言ってくれて、
その子は制服を改善する必要があるという話をしてくれました。
僕はゲイで、男子の制服に違和感を持ったことはないのですが、
制服に違和感がある人っていて、
例えばそれで学校に行くのが嫌になったり、
また違和感があるからとジャージ登校をしたら、通学で余計に目立って嫌だった、といったことを経験した人もいて、
制服って簡単な答えがないかもしれないけど、
でも自分らしく学校に通えるようになるためには、これから改善されていく必要があるものだと感じます。
学校によっては生徒の希望にあわせて制服を特別に変えている、という話も沖縄で聞いたことがあります。
性のあり方ってだれもあえて人と違うようにあろうと選んでいたり、
わざわざLGBTになろうと選んでなっている人っていなくて、
気づいたら人と違っていたとか、多くの人のあり方と違っていた、
そういった「気づくと、自然になっていた」
というものだと思います。
僕も気づくと女のこと遊ぶほうが楽しかったし、
気づくと、ソフトボール苦手で男子のソフトボールチームに入るのが嫌だったし、
気づくと、男性に恋愛感情や性欲を抱くようになっていたわけで、
自分で選んだという感覚は全くありません。
だから、その自然に気づくとなっていたもので、何か不都合が出てくるというのは、
やっぱり理不尽だと思いますし、改善できることはできるだけ改善していけたらいいなって思います。
本当は一人ひとり性のあり方は違うのであって、
正解なんてどこにもないし、つまりこういう性のあり方をすれば100点満点とか、0点とか、そういったものではなくて、
その人がどういったあり方が心地よいか、いいと感じるかという、その人にしかその答えはありません。
つまりは「その人らしさ」。
そのあり方を自分でまず大事にできて、
そして周りの人の違うあり方をお互いに大事にできる、
それがとっても大切のように思います。
そして繰り返しですが、それは性に限ったことではなくて、
人ってそもそもそういう存在ですから、
同じ人は二人といないわけです。
これから卒業して社会に出て行く彼らに、
周りと違っても全然大丈夫で、大切なのは自分らしさ、自分がどう思うかとか、何がしたいかとか、何が好きかとかだよって、そしてその自分ができることを努力して伸ばす、それがとっても大切だよって、伝えました。
終わった後何人かの生徒と話をすると、
とても面白かった、
自分らしさが大切っていうことがとっても印象に残った、
自分らしく頑張ります!
などと言ってくれていたので、
ちゃんと伝わったんじゃないかなって、うれしく思っています。
生徒のみんな、一生懸命聞いてくれて、質問や意見もたくさん出してくれて、
本当にありがとうねー
これから素敵な大人になってください!
本当に応援しています
そして、呼んでくださった齋藤先生と昇高先生、また関係者のみなさん、
また齋藤先生をご紹介してくださった沖縄の先生たち、
いろんな関わってくださった方に心から感謝いたします。
今回こうして生徒たちに話が出来たのも、
呼んで頂けたからできたこと。
こうして呼んでいただけることって当たり前ではないですし、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!
これからも、いろんな若い人に伝え続けていけたらって、
心から思っています。
講演会終わった後に、齋藤先生(右)と、昇高先生(左)とパシャリ。撮影してくれた生徒さんもありがとう。
ちなみに、講演会と写真撮影の時はタンクトップですが、それ以外の時は寒いので上に羽織っていますので、笑。
ps 講演会では家族へのカミングアウトのことについて話をして、その中で兄がアスペルガーだという話を少しだけしたのですが、講演会が終わった後にある生徒が近づいてきてくれて、実はその子のお兄さんが今精神的にしんどくて、うちの兄と似た状況らしいのです。
「うちのお兄ちゃんだけじゃないんだなってわかってうれしかったです。」
と、その子は目に涙をいっぱいにさせて僕に言ってくれました。
それを聞きながら僕もうるっときてしまいました。
きっとお兄ちゃんが今そういう状況で、どうしてあげたらいいのか分からなかったり、不安があったり、そしてなによりお兄ちゃんのことが好きなんでしょうね。
その子の気持ちを感じていると、僕も本当に涙が出てきてしまいました。
人って、自分だけそうなんじゃないかって思うと、孤独だし、人に言えないし、悩んでしまうと思うんですが、
他にも似た境遇の人はいるんだって知るだけで、
気持ちがちょっと緩んだり、安心できたり、大丈夫かもって思えたりしますよね。
この生徒に何かそうした安心が与えられた、何かの励ましが与えられたのかなって思って、
兄の話を素直にしてよかったなって思ったし、
今回学校に呼んでいただけて、少なくともこの生徒の心の救いにはなって、本当に、本当によかった!講演会をやってよかった!と思いました。
それだけでも僕には十分というか、本当に良かったなって思うんです。
自分だけじゃない、大丈夫かも、そんな風に感じてもらえて、何か前向きになってもらえるなら、これからも僕はいろんなところで講演会を続けていきたいな、いろんな人に会いたいなって思うし、
それが僕ができることだとしたら、それほどうれしい、幸せなことはありません。
この生徒の涙は僕はずっと忘れないと思います。
「もうすぐ卒業する3年生にぜひ応援になるような講演会にしたい」
と依頼してくださって、
僕もこれから社会に出る若い彼らに何が残せるか、一生懸命伝えた2時間でした。
性は本当に多様で、
一人ひとりそのあり方は違ったり、
LGBTの象徴の虹のように、いろんな色があるようにいろんなあり方があります。
しかもその色と色とは明確に分かれているわけではなくて、グラデーション。
ゼロか100かといったものでもなく、白か黒かみたいなわかりやすいものでなく、
本当に多様。
そして性がそのように多様なように、
人のあり方も本当に多様で、
好きなことも、得意なことも、苦手なことも、
見た目も、さらにはDNAだって、みーんな違います。
そんな風に違う自分のあり方を大切に出来て、
そして自分と違う周りの人も大切に出来る。
そんな人になってもらいたくて、一生懸命お話をしました。
長い時間で、
僕はタンクトップで汗ばむくらいでしたが、聞いている人にとってはたぶん寒いくらいで、床の上にずっと座って聞くのだから、生徒達も大変だったとは思うのですが、でも一生懸命聞いてくれて本当にうれしかったです。
質問もいろいろしてくれて、
筋トレしてるんですか?
タイプの人は?
彼氏は今いるんですか?
子どもほしいと思いますか?とかいった質問から、
どうしてカミングアウトしようと思ったんですか?
悩んだことはありますか?
性のあり方って成長するにつれて変わったり、途中で気づいたりすることもあるんですか?
と、
本当に多種多様な質問をくれました。
質問をしてくれるのって本当にうれしいし、僕も助かります。
その質問をもらって、あ、この話もできる、あの話もできると、話が広がっていくこともあったり、大切なことを説明できたりするので、質問はありがたいのです。
みんなたくさん質問してくれてありがとうねー。
そして最後は、今LGBTの人がおかれている状況を説明しながら、
どうやったらLGBTの生徒が学校に自分らしく通えるようになるか、
ということをみんなに考えてもらいました。
それに対してもいろんな意見を出してくれて、
中には本人がトランスジェンダーだとカミングアウトもして、親も知っているという生徒が意見を言ってくれて、
その子は制服を改善する必要があるという話をしてくれました。
僕はゲイで、男子の制服に違和感を持ったことはないのですが、
制服に違和感がある人っていて、
例えばそれで学校に行くのが嫌になったり、
また違和感があるからとジャージ登校をしたら、通学で余計に目立って嫌だった、といったことを経験した人もいて、
制服って簡単な答えがないかもしれないけど、
でも自分らしく学校に通えるようになるためには、これから改善されていく必要があるものだと感じます。
学校によっては生徒の希望にあわせて制服を特別に変えている、という話も沖縄で聞いたことがあります。
性のあり方ってだれもあえて人と違うようにあろうと選んでいたり、
わざわざLGBTになろうと選んでなっている人っていなくて、
気づいたら人と違っていたとか、多くの人のあり方と違っていた、
そういった「気づくと、自然になっていた」
というものだと思います。
僕も気づくと女のこと遊ぶほうが楽しかったし、
気づくと、ソフトボール苦手で男子のソフトボールチームに入るのが嫌だったし、
気づくと、男性に恋愛感情や性欲を抱くようになっていたわけで、
自分で選んだという感覚は全くありません。
だから、その自然に気づくとなっていたもので、何か不都合が出てくるというのは、
やっぱり理不尽だと思いますし、改善できることはできるだけ改善していけたらいいなって思います。
本当は一人ひとり性のあり方は違うのであって、
正解なんてどこにもないし、つまりこういう性のあり方をすれば100点満点とか、0点とか、そういったものではなくて、
その人がどういったあり方が心地よいか、いいと感じるかという、その人にしかその答えはありません。
つまりは「その人らしさ」。
そのあり方を自分でまず大事にできて、
そして周りの人の違うあり方をお互いに大事にできる、
それがとっても大切のように思います。
そして繰り返しですが、それは性に限ったことではなくて、
人ってそもそもそういう存在ですから、
同じ人は二人といないわけです。
これから卒業して社会に出て行く彼らに、
周りと違っても全然大丈夫で、大切なのは自分らしさ、自分がどう思うかとか、何がしたいかとか、何が好きかとかだよって、そしてその自分ができることを努力して伸ばす、それがとっても大切だよって、伝えました。
終わった後何人かの生徒と話をすると、
とても面白かった、
自分らしさが大切っていうことがとっても印象に残った、
自分らしく頑張ります!
などと言ってくれていたので、
ちゃんと伝わったんじゃないかなって、うれしく思っています。
生徒のみんな、一生懸命聞いてくれて、質問や意見もたくさん出してくれて、
本当にありがとうねー
これから素敵な大人になってください!
本当に応援しています
そして、呼んでくださった齋藤先生と昇高先生、また関係者のみなさん、
また齋藤先生をご紹介してくださった沖縄の先生たち、
いろんな関わってくださった方に心から感謝いたします。
今回こうして生徒たちに話が出来たのも、
呼んで頂けたからできたこと。
こうして呼んでいただけることって当たり前ではないですし、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!
これからも、いろんな若い人に伝え続けていけたらって、
心から思っています。
講演会終わった後に、齋藤先生(右)と、昇高先生(左)とパシャリ。撮影してくれた生徒さんもありがとう。
ちなみに、講演会と写真撮影の時はタンクトップですが、それ以外の時は寒いので上に羽織っていますので、笑。
ps 講演会では家族へのカミングアウトのことについて話をして、その中で兄がアスペルガーだという話を少しだけしたのですが、講演会が終わった後にある生徒が近づいてきてくれて、実はその子のお兄さんが今精神的にしんどくて、うちの兄と似た状況らしいのです。
「うちのお兄ちゃんだけじゃないんだなってわかってうれしかったです。」
と、その子は目に涙をいっぱいにさせて僕に言ってくれました。
それを聞きながら僕もうるっときてしまいました。
きっとお兄ちゃんが今そういう状況で、どうしてあげたらいいのか分からなかったり、不安があったり、そしてなによりお兄ちゃんのことが好きなんでしょうね。
その子の気持ちを感じていると、僕も本当に涙が出てきてしまいました。
人って、自分だけそうなんじゃないかって思うと、孤独だし、人に言えないし、悩んでしまうと思うんですが、
他にも似た境遇の人はいるんだって知るだけで、
気持ちがちょっと緩んだり、安心できたり、大丈夫かもって思えたりしますよね。
この生徒に何かそうした安心が与えられた、何かの励ましが与えられたのかなって思って、
兄の話を素直にしてよかったなって思ったし、
今回学校に呼んでいただけて、少なくともこの生徒の心の救いにはなって、本当に、本当によかった!講演会をやってよかった!と思いました。
それだけでも僕には十分というか、本当に良かったなって思うんです。
自分だけじゃない、大丈夫かも、そんな風に感じてもらえて、何か前向きになってもらえるなら、これからも僕はいろんなところで講演会を続けていきたいな、いろんな人に会いたいなって思うし、
それが僕ができることだとしたら、それほどうれしい、幸せなことはありません。
この生徒の涙は僕はずっと忘れないと思います。
【生徒対象のLGBT性の多様性啓発パンフレット14000部完成!資金造成用にも販売中】
詳細はこちら
【琉球新報「レインボーハート ゲイとして自分らしく生きる」1年間連載しました】
連載例はこちら
【初版から5年目奇跡のロングセラー 『ガラクタを捨てれば、人生はすべてうまくいく!』第3刷累計19,000部】
こちら
【ガラクタ整理出前講座 3名以上、2時間、参加費お一人5,000円+交通費にて実施】
こちらからお申し込み下さい!
【オンライン英語教室 生徒さん募集中】
こちら
【アイシスセッション 受付中】
こちらからお申し込み下さい!
【大切なお知らせ:ゲイ(同性愛者)であることをカミングアウトしました】
こちらにカミングアウト全文があります。
詳細はこちら
【琉球新報「レインボーハート ゲイとして自分らしく生きる」1年間連載しました】
連載例はこちら
【初版から5年目奇跡のロングセラー 『ガラクタを捨てれば、人生はすべてうまくいく!』第3刷累計19,000部】
こちら
こちらからお申し込み下さい!
【オンライン英語教室 生徒さん募集中】
こちら
【アイシスセッション 受付中】
こちらからお申し込み下さい!
【大切なお知らせ:ゲイ(同性愛者)であることをカミングアウトしました】
こちらにカミングアウト全文があります。