2015年10月23日
ホウズキが僕のデスクを秋にしてくれています。
実家の母に米を送ってもらったのですが、そのなかにそっとこのホウズキが入っていました。
小さい頃はよく食べて遊んでいました。実家の庭に生えていました。
東京ではなかなか見ることのできないホウズキ。母が秋の便りをくれたようで、とてもうれしく思っています。
さて、最近はLGBT(セクシャルマイノリティ)の打ち合わせがたくさん続いています。
先日は、杉並区教育員会の学務課と学校支援課に打ち合わせに。
杉並区教育センター所長さんに学校の先生へのLGBT研修を提案したところ、センターでの先生への研修実施はなかなか難しいという回答があって、ちょっとガクッときていたのですが、
その所長さんが、例えば、養護の先生を担当している学務課や、学校支援本部(地域の方が学校に協力している組織、杉並区は各学校に設置されています)を担当している学校支援課なら可能性はあるかも、というアドバイスを下さったので、早速問い合わせてみたのでした。
でも、この問い合わせが結構勇気がいります。
杉並・性的マイノリティ共生の会です、
と名乗っても、
はあ?
って感じかなあとか、
先生たちの研修をしたいんです、
って唐突に言うのもなあとか、
じつはこんなあつかましい(!?)僕でも、萎縮するんですよーーーー
でも勇気を出してお電話。
すると、学務課に所属されているある方がお電話を取ってくださったのですが、
僕から会の趣旨や、養護の先生たちに広めたいということを説明したところ、最初にあった答えが、
「とても大切なことですね」
だったんです。
もう、これには、本当にうれしくて、うれしくて
これまで、行政機関や学校の先生たちにリクエストをして来ましたが、初めてだったように思います。
「とても大切なことですね」
とおっしゃってくださったのは。
これは、会のメンバーとしてというよりも、38歳の一人のゲイとして、とてもうれしかったです。
そして、早速打ち合わせにお邪魔させていただけるということで、自転車を飛ばし、区役所でその担当の方と打ち合わせ。
「何か実現できるように、内部で提案してみたいと思います」
ととても積極的な姿勢を示してくださいました。
こういうと気が、よっしゃー!ってときなんですよね。
乙女な僕(!?)も、よっしゃーとかするんですよ!
ヒトツナさんという、高円寺の商店街にある、商店街の「ひと」を「つな」ぐというコンセプトの場所があるのですが、今度そちらでLGBTs講座をさせてもらうんですが、そちらの方がメールを下さって、
先日の僕のブログで、子どもたちに大丈夫っていうメッセージを伝えたい、という言葉に感銘を受けてくださったそうなのです。
(イベントは、11月17日11時から12時半、@ヒトツナ です。)
そうやってメッセージをわざわざ下さって本当にうれしかったのですが、
きっと、僕は、38歳まで成長した1人のゲイとして、子どもたちに何かしてあげたい、と思っているんだろうなと思うときがあります。
小学校のころ、男子のソフトボールチームに無理やり入れられて、本当に気持ちが憂鬱で、やりたくなくてしょうがくて、つらくて仕方なかった僕。
お父さんに相談しても、「男の子みんなやっているのに、おまえだけなんでやりたくないんだ」みたいに返されて、全然聞いてもらえなくて。
バッターボックスに立つのも、守備をするのも、本当にいやでいやで、とにかく早く終わって欲しいとしか思わなくて。
仮病を使って、さぼって、近所の川で同級生の女の子と遊んでいたら、そのチームメイトがランニングで近くを通っちゃってばれて。笑われて。
本当に、小さい頃の僕には、「ぐさっ」ときた出来事だったなあと思うんだけど、
今、振り返って、僕だったら、あの小さな頃の僕に、
「大丈夫、やりたくなかったらやんなくていいんだし。他の男の子がやってても、あなたがやりたくないなら、女の子と遊んでいなさい。本当に大丈夫だから」
って声をかけてあげたいなって思うんです。
1人でも、大人が「大丈夫!」って言ってくれたら、ずいぶんちがったのになあって思っています。
もちろん、社会には偏見があるし、家族、親戚、友だち、学校。。。いろんなところで悩むこともあります。
でも、それでもだれかが、あなたは間違っていないんだよ!ってメッセージを送れれば、何か、その子の中に希望というか、自己肯定が見えてくるように思っています。
きっとそうやって悩んでいる子はいるはずだろうと思っていて、
こうして成長できた先輩として、できることって、そういった「大丈夫」って言ってあげられる環境づくりなんじゃないかって思っています。
LGBTについて社会がこうして変わってきていて、希望もずいぶん持てる世の中。
大人のゲイとして、できることをやっていきたい!って思っています。
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