キヨのクリアリング日記

人は圧倒されると先延ばしをします。
例えば僕の場合、借金がたくさんあると思って、今はまだ収入が少ないから返せない、お金の余裕ができた時に返済しようと、先延ばししていました。
借金の額の大きさに圧倒されてしまうわけです。

もし圧倒されていなければ、例えば借金が500円であれば、すぐ返そう、となりますが、
圧倒されると、無理だ、返せない、将来余裕ができたらいつか返そう、
となってしまいます。


なにかの勉強も同じですね。
資料2枚読めばいいだけならすぐできるのに、
何百ページもある本を勉強しなければいけないとなると、
圧倒されて手がつけられません。

そして先延ばし。


ガラクタ整理も同じです。
ガラクタ2個であればすぐ整理できますが、
2年放置したガラクタいっぱいの部屋となると、圧倒されて手がつけられなくなります。

そして先延ばし。


このように「圧倒される」ということが、
先延ばしの最大の理由です。

しかし、
圧倒されて先延ばしをしても、
大切なものは絶対に目の前からは消えてくれません。
残念ながら。

例えば、
借金は大切なので、目の前からは消えてくれませんでした。
（神様やざっしーちゃん（座敷童子）が助けてくれるのではないかという淡い期待がありましたが、そんな期待をしていても借金は全然減りませんでした！）

勉強も、先延ばしてもずっと気になるだけ。
あの勉強をしなくちゃいけないのに、していない。
今回も不合格だった。。。また受験しなくちゃ。。。
とずっと勉強は消えません。

ガラクタも同じ。
どれだけ見ないようにしても、ないふりをしても、
押入れの中、収納の中、ガラクタの溜まった部屋には、
ガラクタがずっとあります。
絶対に消えません。


圧倒されて手がつけられなくなって先延ばししても、
大切であれば絶対に消えることはないので、
あなたを悩まし続けます。

たぶん、この文章を読みながら、
グサッときている人もいるかもしれません。

そして先延ばししているわけじゃないと自分を正当化しようとしたり、
いろんな理由を挙げてやらなくてもいいと思おうとするかもしれません。

しかし、
それでも、絶対に消えてはくれないのが大切なやるべきこと。
大切でなければ消えてくれますが、大切であれば消えてはくれないのです。


ですから、
一秒でも早く手をつけるのが最善の方法です。

でも、圧倒されるからできない、あんなにたくさんあるから出来ない。
やる時間がない。

そう思ってしまうものです。


でも、ここで視点を変える必要があって、
全体を一気に全部解決しようとしない、ということがとても大切です。

つまり「ちょっとでもいいから手をつける」のです。

岩、石、砂のたとえ話を以前しました。
岩とは大切なこと。
砂とは大切ではないこと。

時間の使い方は、岩からまずやる、ということでした。
時間は有限なので、どうでもいい砂から手をつけると必ず岩に手がつかなくなります。
容器に砂から入れていくと、岩が必ず入らなくなるのと同じです。

でも、
「岩って大きくて、やろうと思うと圧倒されて手がつけられません。」
「大きすぎて自分にはできないと思います。」
となりがち。

そして私達はどうするかというと、
大切ではない砂から手をつけて、いつか岩をやろうといいながら、岩をやる時間がなくなります。


「時間がないから大切なことができない」、とおっしゃる方がいますが、
それはこのパターンです。

岩からやれば必ず大切なことに手がつけられますが、
岩をやるのが本当は嫌で、砂から手をつけて、
砂で時間がうまっていくから、岩が出来ない。

でもそれを「時間がないから」と言い訳をしているだけです。
時間がないから、ではなく、砂から手をつけているからできないのです。


ではどうするか。
ちょっとでもやる、
ということ。

例えれば、岩を細かくして、自分に出来る大きさにまで小さくして手をつける、
ということです。

岩が無理なら、岩を2分の1に。3分の1に。
どんどん小さくしてみましょう。

そして自分のできる大きさに変えます。
石くらいの大きさ、もしかしたら砂くらいの大きさかもしれません。

見た目は石や砂くらいの大きさで、
こんな小さいことやって何の意味があるの？
と思うかもしれません。

例えば、ガラクタ部屋にガラクタが埋まっている時に、1日2個ずつ整理すると決めて何の意味があるの？と思うかもしれませんね。

でも、実はものすごく意味があって、
小さくしていても、もとは岩なんです。

つまり、あなたにとって大切なことなんです。
それに手をつけているということがものすごい大きな差です。

以前は、岩が嫌だから、砂ばかりやって、時間がない、時間がない、といい訳。
それが、たとえ小さくしていたとしても、岩に手がつけられるようになっているのです。
これが大きな違いです。


やってみるとわかりますが、
ちょっとでも岩に手をつけると、とってもうれしいです。

大切なものに手をつけている。
あんなにずっと出来なかったのに、今手をつけられている。

それは本当にうれしいのです。

対比で言えば、
砂はちょっとやっても満足度はほとんどあがりません。
しかし岩は違います。
岩は大切なことなので、ちょっとやるだけでものすごく満足度が上がります。


ここで、80対20の法則の登場なのですが、
以前から申し上げているとおり、ものごとの重要度には偏りがあります。

全部が一様に大切ではなく、
全体のたった20%が80%の重要性を持ち、
全体の80%は20%の重要度しか持ちません。

岩というのは80%の重要度を持つもの。

その岩を小さくても手をつけた場合、
例えば、その2分の1だけやったとしても、40%の重要度です。
これは、砂を全部やった時の20%の重要度の2倍です。

そして岩は4分の1だけやったとしても、20%の重要度です。
砂を全部完璧にやった時の重要度と同じ。

ここからわかるとおり、
本当にちょっとやっただけでも重要なものになってくれる、つまり結果を生み出すのが岩。

逆に砂はやってもやっても、重要度はマックスで20%なわけです。


ですから、岩を小さくして、自分の大きさにして、とにかくやる、というのが本当に大切なわけです。
砂ばかりやっていた時間の使い方を辞めて、
岩からやるのです。

大切なことに手がつけられるようになるので、
それによって短期間で一気に成果が上がります。
これまで砂ばかりやっていた時とは成果が全く違います。


先日最終回を行った、東京のガラクタ整理4週講座を受講くださった方も言っていました。

「ガラクタの20%が整理できて、まだまだガラクタは残っているんだけど、今とってもうれしいです。」

と。

2回の引越しを繰り返しても全くあけなかったダンボールが家の中に詰まれていて、いつも目に入っていて、
気になり続けていた彼女。
他にもガラクタが家にたくさんあるのですが、
まずこのダンボールを減らしていったところ、スペースが生まれるようになり、
リビングで初めて、大の字で寝られたそうです。
リビングの景色が全く変わったそう。

ガラクタ全体から見れば20%しか整理できていない、とも言えるかもしれないのですが、
実は重要度は偏りがあり、ちょっとやっただけでもとってもうれしそうでした。

ずっとダンボールに入れていたものがなくなりました。
家で初めてくつろげるようになりました。
整理を続けたいと思います。

そう彼女は言っていました。

以前は、引越しでたまっていったダンボールたちや家中を埋め尽くすガラクタたちを見て、
全部片付けられない、
無理。

と思って全く手がつけられなかった彼女。
そして砂ばかりやってしまって、いつまでたってもガラクタが減らなかった彼女。

それが、ちょっとずつでもやろうとやり始め、4週間講座でがんばったおかげで、
20%は減らすことが出来ました。
20%でも、ものすごく成果が上がり、満足度が高かったのでした。


完璧にやる必要は本当にありません。

大切な岩はきっとみなさんにとってみなさんを圧倒させるもの。
こんな大きなものはできない。

そう思っていませんか？
それは完璧に全部をやろうとしているから。

全体は全体で視野に入れながら、
実行するにはとにかく小さくしましょう。

岩を、手につけられる石、砂の大きさにまで細かくしましょう。


毎月この金額だったら借金が返せれる。
毎日このページ数だったら、この時間だったら勉強できる。
毎日この数、この時間だったら、ガラクタ整理ができる。

その大きさが必ずあります。
小さくてもいいのです。

でもそれは岩です。
小さくしたとしても、岩には変わりありません。80%の重要度を持っている岩です。

それをやりましょう。
ちょっとでいいです。

そしてそれを続けてみましょう。

1日2個だったら英単語覚えられるでしょう？
1ヶ月60個、1年で720個。

これが全部をやろうとして、圧倒されて、全く英語を勉強しなければ、
1ヵ月ゼロ個。1年度もゼロ個。
1年で720個の差になります。


岩から手をつける、
大切なことから手をつける、
というのは、
全てを完璧にやることではありません。


人は圧倒されるから先延ばしをします。

そしてどうでもいいものから手をつけるようになり、大切なことをやる時間がなくなります。
どうでもいい出費ばかりするようになって、大切な借金返済のためのお金がなくなります。

であれば、小さくして手をつけましょう。
これが先延ばしを克服する秘訣です。

圧倒されて出来ない、
から、
圧倒されない大きさにして、出来る、
へ。

本当にシンプルなルールなのですが、
これができるようになれば、あなたの人生は大きく変わっていきます。




ps　
今日スタートのガラクタ整理4週講座では、先延ばしせず整理していくための方法をみなさんに伝授。参加者のみなさんは毎週整理をし、翌週その進捗を報告。毎週整理を続けることで、これまで手がつけられなかったものが必ず手がつけられるようになります。そしてガラクタを整理することで、内面のいらないものも消えてゆき、あなたの本質的な部分が見えるようになっていきます。
お席に余裕がありますので、当日参加可能です！
（札幌でも10月に開催！7月10日まで早期申込割引があります！）

7月3日「時間のガラクタ整理術」ではまさしく今お話した、時間のガラクタである砂を手放し、大切な岩をやるためのヒントを10個お話します。必ず岩からできるようになります。

7月21日スタート「先延ばし克服3週間オンライン集中講座」では3週間、先延ばししていることに取り組みます。短期間で成果を出すための、集中講座です。

7月30日・31日（31日はスカイプにて）の「ものと内面と氣をきれいにするガラクタ整理講座」では、希望者に2ヶ月のフォローアップがあります。そのフォローアップでは進捗を報告しながら、難しいものには講師の私からアドバイス。

先延ばししているものは自分だけで取り組むのは難しいこともありますし、甘えも出てきやすいもの。
3週間、4週間、2ヶ月などの長期間講座を開設しているのはそのためで、その間は私からモニタリングされるわけで、実践するやる気が続きます。その間に先延ばしをやめる習慣が身につきはじめ、講座終了後も自分で出来るようになってゆきます。
1人ではできないことも、進捗を見てもらうとやりやすくなりますので、本当にお勧めします！